埋没法(A)
用意するもの
Aセット
作り方はコチラ
追加で用意するもの(不潔)
- 筆箱
- 笑気チューブ
- 薬(薬袋、内服、点眼)
- 手袋(ドクター用、ナース用)
追加で用意するもの(清潔)
- 滅菌マッキー
- 定規
- 2.5ccシリンジ
- 31G
- 滅菌ガーゼ4枚
麻酔
- 局麻 1%XyE2.5ml+31G
デザインの時に必要なもの
- 不潔マッキー
- 重瞼棒
前日の準備
Aオペの件数に足りる分+αのAセットの滅菌が間に合っているか確認
当日
案内まで
① 会計が切れたら準備開始
② カルテにて手術内容の確認
③ 電カルの売上項目、ボードの内容、紙カルテの内容が全て一致していることを確認
④ 薬袋に薬をセットする薬袋の名前間違い、漢字間違いに注意
⑤ 術野の準備を進める
⑥ お客様に洗顔とトイレを案内。その後、処置室へ案内。
術野の準備
Aセットを開ける(会計切れてから)
マスクと帽子かぶってから準備始める
メイヨー台をイソプロピルアルコール+ガーゼで拭く
滅菌された鉗子立て(または長攝子のみ)を開ける
滅菌されたAセットを開ける(日付確認)
カストから小ガーゼを4枚取る
カストが外に出ている場合は使用期限を確認
カストが滅菌機の中にまだある場合は滅菌機から出す
テープが茶色に変わっていることを確認滅菌機から出したらカストの穴を閉じておく
テープに日付書く(使用期限3日間)
⑥ シャーレを上向きにして、中においてある三つ折りガーゼに、生食5cc程度ひたす
冷蔵庫内のポリアンプに残っているやつでも可(使用期限確認)
新しくポリアンプを開けた場合、日付と時間書いておく(24時間使用可能)
⑦ 大きいシリコンカップに小ガーゼ3枚+ベンザルコニウム垂らす
(右目、左目、オペ後消毒用)
⑧ 小さいシリコンカップに小ガーゼ1枚+リムーバー垂らす
リムーバーはシリンジに入っているものを使う(日付確認)
針をはずして垂らす。固まっているので少しひいて動きよくしてから垂らす
⑨ 残りの物品を出す
定規
ペン
2.5ccシリンジ
18G
31G
手術用糸(術式を確認する。クイックの時は丸針とポリプロピレン糸)
空きの袋、ごみは最後にまとめて捨てる。
メイヨー台に近いところで開けない。少し上空から(当たると不潔になる)
手術用糸は一番最後に開ける
⑩ 冷蔵庫から1%Eキシロ出してくる
使用期限確認
(キシロは開封後本体1M有効、スパイク1W有効)
⑪ 2.5CCシリンジに、清潔操作でキシロを入れる(2ccぐらいは入れる)
手前に傾けて、スパイクの蓋を人差し指で押さえてシリンジを固定するととうまく入る
⑫ お薬を表で確認し、薬袋に内容を書く
名前を間違えていないか確認
⑬ 緑布を被せて部屋に持っていく
まず片方を折れ目をつけて被せる
そのあと反対側を折れ目つけずに被せる
端を越えないようにする
処置室に入ったら
① 写真撮影(7枚)
② 問診用紙に沿って問診(コンタクトつけていないかを意識して聞きだす)
③ ドクターデザイン呼ぶ。壁の方向いて椅子に座っておいてもらう(靴は履いたままでOK)
④ デザイン終わったら、トイレ大丈夫かもう一度確認。大丈夫なようなら、ベッドに寝てもらう
⑤ ブランケット、タオル掛ける
⑥ SpO2モニターつける
⑦ 点眼麻酔 コンタクト外れていることを確認
⑧ ライト調整
⑨ 笑気チューブつける
⑩ 「今から消毒していくのでもうお顔には触れないでくださいね」のお声かけ
⑪ 目周りからはじめてお顔全体を消毒
⑫ 滅菌手袋をして、緑布(四角穴あき)かける(眉毛が見えるところ~笑気チューブまで)
⑬ 目の上にガーゼをのせる
⑭ 2.5シリンジの麻酔に31Gの針つける。針がほかのものに触れないように置いておく(針先が緑布やガーゼなどに触れただけで一気に刺さらなくなるので注意)
術野の準備
基本的にはAオペと同じ+追加準備物品
① メスホルダー+11番メス
② 7-0ナイロン(10mm)+持針器
③ 局麻 1%XyE2.5ml+31G
④ 滅菌マッキー+定規
⑤ キルナー
⑥ トンガリ2本
⑦ リムーバー
⑧ ベンザルコニウム
手術開始
ドクター入室後
① ドクター手袋つける、ハズキルーペかけてるかどうか確認
② デザイン前にドクターから「気分どうですか?」の声かけの後、笑気を少しUPする(50ぐらいまで)
③ ドクター座った後、油性ペン、メジャーを渡す。メジャーは濡れているとペンのパーキングがにじむ可能性あるので、出す前にがーぜでそっと水分を拭いておく。足がドクターの足にコッツン当たらないように足の位置を調整する。
④ デザインは少し時間かかることが多い。糸を術野に開ける。その際、肩とんとんを忘れないように
⑤ メジャー、油性ペンが返ってくる(帰ってくるタイミングは同じときもあればずれる時もある)⇒気にしなくても大丈夫
⑥ ライトをつけて明るくなる。ライトが明らかずれてそうで、ドクターから指示があれば、このタイミングでライトの位置調整。ドクターからの指示がなければ無理に調整する必要はない。
⑦ 2.5シリンジ(局麻)+31Gを渡す。最終ラインの確認をした後、ライン上に局麻開始。針刺さるごとに「ちくっとしますねー」のお声かけ(GSなら片側4回)。反対側の麻酔する前は「反対側いきますねー」の声かけ。
⑧ 麻酔終わったら麻酔返ってくるので受け取る、またはドクターがテーブルの上に置く。31Gの針先は他のものに触れないように置いておく。
⑨ 皮膚の麻酔が終わったら、18Gわたす。皮膚を穿刺していく。穿刺が終わったらドクターが18Gをテーブルに置く(針刺し予防)
⑩ 2.5シリンジ(局麻)+31Gを渡す。目の裏側の局麻開始。針刺さる前に「目の裏側ちくっとしますねー」のお声かけ。裏側の麻酔するときは「ちくっとしますねー」の声かけは片側につき原則最初の一回だけ。
⑪ 2.5シリンジ受け取った後、とんがりにリムーバーを浸したガーゼを攝子でつまんで渡す(リムーバーは手で触らない)
⑫ リムーバーでマーキングを消している間に、笑気をOFF、酸素を4Lへ調整する。
⑬ ドクターは濡れガーゼで少し目を冷やしている
麻酔終了 手術開始
① 持針器(ヘガール)に糸をつけてドクターにわたす。糸の向きに注意。糸が手や持針器にからまらないようにする。そっと渡すのではなく、スナップを少し効かせるようにしっかり渡す。
② ドクターから持針器が返ってくるので、反対側の針をつけて渡す。針をつける時、ドクターから距離が遠い、必死になっていると糸を無意識に引っ張ってしまうことがある。(これ結構危険)少し上半身のみを前のめり気味にしたほうがやりやすい。下半身も前のめりになると足にコッツン当たる可能性あり。
③ これをひたすら繰り返す。(GSの場合は計12回)
④ 左右全部糸をかけ終わると、ドクターが糸を束ねて伸ばしてくるので、ドクターの手と手の間にある糸をキルナーで切る。ドクターから針が全部帰ってくるのでシャーレで受ける。(この時点で針の本数を必ず確認)
⑤ 糸を結びに入る。結ぶ途中で、トンガリ⇒2.5シリンジ(局麻)+31Gの順番でテンポよく渡す。
⑥ 結び終わったら結び目ギリギリで切るため、キルナーを渡す(湾曲が内向き)。2本ずつ切って、伸ばして渡してくるので、右手全体で掴む。トータル12本返ってくるのでバラバラにならないように注意。
⑦ トンガリで糸を埋没させる(メイヨー台にたてかけておく)。中でもう一本トンガリが必要になることがある(メイヨー台にたてかけておく)。
⑧ 電気消して目の開き、二重のラインを確認して手術終了
OP終了直後
① 針が全部そろっていることWチェックで確認。医療廃棄に捨てた後、シャーレの中に針が残っていないことをWチェック確認。
② 目周りを消毒(油性ペンはリムーバーで、それ以外はベンザルコニウムで)
③ 緑布はずす、笑気チューブはずす、手袋外して、モニター外す
④ ベッド起こして、座ってもらって鏡確認。モニターの場合はドクター呼ぶ。まだふらふらしている場合は、少し気分が戻るまでは椅子に座っていてもらう
⑤ 薬説、次回予約の確認
⑥ 休んで帰るか確認
OP終わって器具消毒
① 左側のシンクで器具を洗剤で洗う。はさみ、持針器、鉗子などは又の部分に汚れ溜まりやすいのでちょっとしっかり目に洗浄。
② ドクター2000の箱につけて10分置く(ストップウォッチスタート)
③ 10分以上経っていたらドクター2000から出し、右側のシンクで洗剤つけて洗う
④ 洗い終わったら、かごの上において乾燥させる。鉗子やはさみなどは開いておいておく。
急いで滅菌かけるとき
水が付いたままで滅菌はかけない
タオル、エアダスターで水を飛ばす
すぐ使うならプロリール入れなくても布のままでも大丈夫
3日間
ドクター入室後
① ドクター入室して、笑気の効き具合を確認。笑気50%ぐらいまで上げる。
② マッキー、定規をドクターに渡す。デザイン。
③ マッキーと定規が返ってくる。1%XYE2.5ml+31Gを渡す。
④ 笑気の効き具合を確認し、効いているようなら右目から局所麻酔開始。笑気効いていないようならもう少し笑気上げて効くまで待つ。
⑤ 両目の麻酔が終わったら局麻が返ってくるので、メスを渡す。皮膚切開が終わったらメスが返ってくる。メスはメイヨー台の上にドクターが置く。
⑥ キルナーを渡す。皮下を剥離していく。
⑦ 皮下の剥離がある程度終わったら、キルナー返ってくる。トンガリとバイポーラを渡す。眼輪筋の切開。鼻根部を押さえて、斜め下(右目なら、左斜め下に向かって)に向かって引っ張る
⑧ ある程度終わったら、手を放しても大丈夫の合図あり。合図があってから手を放す。トンガリとバイポーラがメイヨー台に返ってくる
⑨ キルナーでもう一度皮下剥離。その後、もう一度⑦の動作を行う。(行わないこともあり)
⑩ 反対側の目も⑥~⑨を行う
⑪ 反対側も終わったら、7-0黒ナイロン(10mm)をつけた持針器を渡す。
⑫ 1カ所縫合終わるたびにキルナーで糸を切る。(片側5~7か所)
⑬ 全部縫合終わったら終了
⑭
手術が終わったら
消毒手順はAオペと同じ
バイポーラの先端はデリケートなのでそっと洗う。洗った後ドクター2000は小さいかごに入れる
バイポーラコードはドクター2000つけられないのでアルコール綿で拭いた後、ガーゼでくるんでプロリールに入れる